駆込み御免!!後半戦パブリックコメント【学校飼育動物専門】12/7締切です


※愛護目的のツイッター拡散、ブログ等リンク歓迎しております、よろしくお願いいたします。
(記事は追加・削除等生じる可能性もありますので、リンクでお願いできれば幸いです)

【拡散希望】動愛法改正パブコメ後半戦「学校飼育問題専門」駆込み御免!綺麗事はもう沢山という方必見、知らぬ間に学校飼育が義務化されぬよう、複雑な構造を見抜いて現実的な意見も送りましょう!!12/7締め切りhttp://usamoruhamu.blog.so-net.ne.jp/


前回の「動物取扱業の適正化」のパブコメから御無沙汰しております<(_ _)>
当ブログをご覧になり、意見を送ってくださったという方々がいらしたにも関らず、前半戦のパブコメ結果もスルーしたまま、後半戦のパブコメも締め切り間近の更新となりましたことをお詫び申し上げます。
前半戦で環境省に寄せられたパブリックコメントの数はナント<121,645件>にも及んだとのこと、パブコメ作成支援サイト等をご提供くださる方々のご尽力によって飛躍的に伸びたのでしょね、本当にありがたいことです。

・・・パブコメ集計結果公表後に「動物愛護管理のあり方検討小委員会(第22回)」が行われ、「学校飼育動物および公園飼育動物の適正飼養」が議論されていますが、短い時間ながら学校飼育動物を守るため踏み込んだ意見を述べられた専門委員の方が複数おられたとのこと[わーい(嬉しい顔)]
議事録がまだ公開されていないのが残念ですが、地方獣医師会の獣医さんからは、「学校飼育には反対です」という勇気あるご発言があったそうです、本当に素晴らしい方ですね。
動物福祉を優先される誇り高き獣医さん達が尊敬・評価される世の中になるよう私達が支援していきたいものです、「大きな声ではいえないけれど、学校飼育は犠牲が大きく、支援したところで無理がある」と仰る獣医さんは意外と多いようです。

※12/6追記 議事録出ました[exclamation×2]
中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会(第22回)議事録
http://www.env.go.jp/council/14animal/y143-22a.html
これによると、「地方獣医師会の獣医さん」のご発言記録には「学校飼育には反対です」のご発言が見当たりません・・・
不本意ながら組織圧力に屈されたのか、自ら撤回されたのかは不明ですががっかり。
発言の真意が伝わるようニュアンス修正する程度は仕方ないですが、明言されたことすら「やっぱやーめた」とひるがえすのは議事録の意味ないじゃないですか!
しかもご発言内容が実態と違ってますよ、横浜市はうさぎたくさん死んでますから![パンチ]
獣医師支援は改善のきめ手にならないということを再確認しました、記事の一番下にその発言抜粋してツッコミ入れることにします。


今回のパブコメは、2つあります。
「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く)」のパブコメは、虐待防止、多頭飼育の適正化、実験動物の取扱い、学校飼育動物および公園飼育動物の適正飼養等、うさぎ等小動物にも関連深い、重要なものばかりとなっていますので、それぞれにお目通しいただきました上、【意見募集要領】に記載されている[意見提出用紙]の様式に従ってご意見をお送りください。※送付先のメールアドレスが違いますのでご注意ください。

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いずれも 平成23年11月8日(火)~平成23年12月7日(水)必着 

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①犬及びねこだけの規制では、夜間営業のうさぎカフェなど、エキゾチックふれあい展示が増えてしまう可能性があります。うさぎ、モル、ハム、マウス、テグー、リス、チンチラ飼いの皆様、声を上げましょう!!
◎「動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案等の概要」に
 対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14412
・動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案等の概要[PDF 15KB]
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18549&hou_id=14412
【意見募集要領】
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18542&hou_id=14412

意見提出先メールアドレス: aigo-seirei@env.go.jpFAX:03-3581-3575
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②虐待防止、多頭飼育、実験動物、学校飼育動物などはこちら↓

◎「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く)」に
 対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ) 
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14414
・動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く)[PDF 38KB]
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18550&hou_id=14414
【意見募集要領】
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18545&hou_id=14414

意見提出先メールアドレス: aigo-arikata@env.go.jp
FAX:03-3581-3576
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以下は、「学校飼育動物および公園飼育動物の適正飼養」の(案)に関して素晴らしいと感じた意見を公開してくださっている団体様のサイトのリンクを貼らせていただきました。
今回の改正の重要課題である「虐待防止、多頭飼育、実験動物、産業動物」についても参考になる意見が多く、とりわけ実験動物、産業動物については専門的に取り組まれている団体様の意見を参考にするのがベストですね^^
また、身近な問題として「飼い主のいない猫の繁殖制限」も本当に重要ですので、事情がよくわからない~という方も以下の意見を参考に、ぜひお送りください。

◎地球生物会議ALIVE様
http://www.alive-net.net/law/kaisei2012/pubcome_iken_201111.htm
◎動物愛護法改正に関するJAVAの意見書
http://usagi-o-sukue.sblo.jp/article/50991325.html
◎公益財団法人どうぶつ基金様(内閣府承認)
2分でOK!動物の法律改正パブコメ1携帯メールも可
https://business.form-mailer.jp/fms/8c161fcd9934
※こちらは自分の意見は送れませんが、携帯からも簡単に送信できるようです。

◎パブコメ情報サイトをご提供下さる猫充様に心より感謝致します!!
【拡散希望】5年に一度の動物愛護法改正に関して 情報まとめ
◎うさぎのためのパブコメフォームを作ってくださった方がいらっしゃるそうです、こちらもありがたいことです<(_ _)>
動物愛護法改正パブリックコメント第二弾(11-8~12-7) 作成支援フォーム
http://ethel.sakura.ne.jp/aigo/


当ブログは、文部科学省の意向に左右されがちな「学校飼育動物」について、教育関係者にも実情をお伺いしながら、かなり掘り下げた意見を掲載させていただいております。

「学校飼育は原則廃止に!!」という意見が多く届き、将来的にその方向で進んでいけばこんな嬉しいことはないですが、その可能性は極めて低いという厳しい現実があり、廃止どころか現在も「動物導入&ふれあい乱用」が戦略的に推進されており、「学校飼育=命の教育」という印象操作、文部科学省の指導主事対策などによって、「学校が飼育をやめたくてもやめられない」状況に追い込まれているといわれています。

学校関係者の知識のなさ、無責任さにある!という指摘も決して間違いではないのですが、多数の事例およびそれらの経緯を遡っていくごとに、学校関係者もまたステークホルダーに振り回される被害者に過ぎないのではないか、「とある事情で、意図的に」飼育せざるをえない状況に追い込まれている構造こそが問題ではないか、というマクロな視点に立ち、ミクロな意見を挙げさせていだきました。
 学校飼育に関り大変な思いをされた方、最近やたらと動物導入推奨がすごいな~と警戒している先生、被捕食側の小動物をたらいまわしに触れ合わせる本末転倒な「生命尊重教育」に疑問をもたれている皆様、締め切り間近となり申し訳ありませんが、ご賛同いただけるものがありましたらぜひご利用ください。

■動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く)[PDF 38KB] http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18550&hou_id=14414

P.7 (4)学校飼育動物および公園飼育動物の適正飼養
221 学校で飼育されている動物は、不適切な管理により死亡したり、虐待の対
222 象とされた例もあることから、適正な飼養管理や実態把握ができる仕組み作
223 りが必要であり、必要に応じて文部科学省等を通じて学校等に助言等を行う
224 必要がある。

225 公園飼育動物については、動物取扱業の展示業に該当するものについては、
226 料金徴収の有無に関わらず動物取扱業の登録対象であり、その徹底を図るべ
227 きである。


ひとまず、「学校飼育動物」の案について、みなさんどう思われますでしょうか[がく~(落胆した顔)]
どのような仕組み作りをしても適正化は困難であるということはさておき、第22回の議事要旨にある文案には専門委員の意見が反映されたものになっていたにもかかわらず、上記の案では「行政が実態把握」という文言が削られ、実態把握の所管が曖昧になってしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]
(ちなみに、全国の公立小学校において、どの学校で、何の動物が、どれだけ飼われているか、という「実態把握」は、すでにとある議員さんによって調査されているとのこと。)

「適正な飼養管理や実態把握ができる仕組み作り」が環境省所管の「届出制・登録制」等ではなく、文部科学省の権限となってしまう場合、学校飼育推進している学識者組織等に事業委託する「仕組み」になりかねず、実質「業界の自主規制」と変わらなくなる可能性があります[もうやだ~(悲しい顔)]
文部科学省は、「生命尊重、生物愛護」のスローガンを掲げていながらも何故か「動物愛護法、動物福祉」を教育現場で意図的に周知させない不思議な省庁ということもあり、災害や天候による死亡頭数や寿命等の「不都合な真実」が明らかになる実態調査はおそらく行なわないでしょう。

それどころか、学校飼育を推進していくために不可欠な「教育効果」を強引に導き出す調査に利用されてしまう可能性もあり、新公益法人制度に伴う認定事業に学校飼育がロックオンされ、「生活科」や「総合的な学習の時間」を専門とする教育研究者なども連なってゆき・・・・
原子力村ならぬ「学校飼育村」が構築され、マッチポンプ構造を生じさせることにもなりかねません[ふらふら]

(案)には「適正な飼養管理や実態把握ができる仕組み」と書いてあるためそのままにされがちですが、絵空事で学校飼育動物の福祉が守られたことはありません、生命尊重教育の適正化のため、利権構造構築阻止のためにも案の方向性を見抜き、ラストスパートに向けて現実的な意見をビシビシ送っていきましょう!!

※すでに送ってしまわれた方も、意見が重複しなければ追加のメールも大丈夫だそうです。
※集計の手間を考えると意見を多様化させることは本意ではないのですが、不適切飼養以外にも深刻な問題が多数あることを集計結果欄に反映してもらうためにも、問題の数だけ書いちゃいます(^^;)
(不都合な真実は集計結果に掲載してもらえないと思いますが、気を付けてくれるようにはなるかも)

※学校飼育問題の構造を研究する当ブログ管理人が勝手に認定したNG意見は「学校獣医師制度を」と、「教職課程に動物飼育を義務化に」とさせていただきます。
これらは一見すると学校飼育動物の適正化に良いかのような印象を受けますが、ひとたび制度が構築されればその構造を死守するために学校飼育動物を絶やさず入ねばならない本末転倒な事態に陥るリスクがあります。
日本が危機的状況にある中、命にも、税金にも、負担が生じない施策がとられるべきではないでしょうか?


P.7 (4)学校飼育動物の適正飼養
【 原則廃止 】【 行政で実態把握 】【 助言・提言 】【真の生命尊重教育 】【 世論誘導に物申す 】にカテゴリを分けました。

ダメ元で出しておきたい【 原則廃止  】の意見

●様々な面で改善困難な事象があり、学校飼育動物を継続的に適正飼育することは現実的に不可能であるという意見が教師、父兄をはじめ、獣医師からも出ていることから学校飼育は原則廃止としていくべきである。
具体的な施策として、学校施設等において動愛法を周知徹底させるともに、今後安易に動物を導入しないよう文部科学省を通して通達、あるいは生活・総合の全道研、教育指導主事集会、校長会において助言させることで容易に実現していけるはずである。
学校の教育方針、付加価値として飼育を希望する場合は届出制とすべきであり、文部科学省が「教育格差が生じる」として応じない場合も、動愛法と整合性が取れないと指摘されている学習指導要領に「動物の活用」を盛り込ませぬよう毅然とした対応を求める。」
※学校が、動物飼育せざるをえない状況に追い込まれているのは、学識者組織の要請を受ける形で、文部科学省が学習指導要領に動物の活用が盛り込まれているという背景がある。(生活科に「継続的な飼育」、四年生の理科の手引き書に「うさぎを利用した観察実験」など)

●安価な雑種うさぎを販売する鳥獣店、ペットショップなどに卸している繁殖場の多くは、気温で出荷率が変わるような劣悪な施設が多いとされており、問屋等においても週齢、遺伝性疾患その他、何らかの問題が生じて売り物にならない「不良在庫」が生じた場合は様々な方法で処理しているとされている。
小学校の中にはうさぎやモルモットなどをペットショップ、鳥獣店などにまとめて発注しているところもあるが、学校需要に比例して流通過程で生じる犠牲数が増加しかねないことを踏まえ、学校における生体を用いた「命の教育」はめやめさせるべきである。
また、海外で実践される動物愛護教育の中には、パピーミル問題などペット産業の裏側について児童に教えているものもあることから、社会的意義の高い生命尊重教育に切り替えていくべきである。

●「学校飼育の適正化」の名の下に小動物のふれあいがイベント化されているが、ふれあいを好まず、ストレスを受けやすい被捕食側の小動物を不特定多数の児童にふれあわせる行為で弱い立場に対する思いやりが育つとは思えないためやめさせるべきである。
小動物の生態、習性など理科的な知識についても児童に間違った認識を広めていると考えられる。

●地震、台風などの災害時には広域にわたり休校になることがあり、給餌はおろか救護も困難となる。災害のたびに飼育動物が死ぬ状況では教育上も問題であるため原則廃止としていくべきである。
文部科学省は災害毎に学校施設の破損状況の調査を行っており、飼育動物の被害調査も可能でありながら意図的に実施していないという背景がある。

●学校において病気や老齢動物の介護を行うのは困難であり、止むを得ず引き取る保護者等の精神的、経済的負担も大きい。学校では動物を終生飼育できないことは明らかであるため原則廃止にしていくべきである。

●現在小学校では、生活科、理科、道徳、総合的な学習の時間などを利用し、ゲストティーチャー形式で「ふれあい講習」と称するペットの推奨活動が行われていることがあるが、動物飼育の大変さについて言及しない獣医師が多いこともあり、児童が安易にペットを求める傾向があるとの指摘がある。

●予算、人材、休祭日の給餌等の問題が一時的に解消されることがあっても、寒暑対策は対処しがたい問題であり、学校関係者に適正飼養を求めること事体無理があるため、将来的に廃止せざるをえないことは認識されるべきである。
動物を季節ごとに苦しませ、死なせている状況に、児童も心を痛めており、学校飼育を推奨する獣医師は「木の陰に小屋を作ればよい」「木箱を入れる」など絵空事を並べているが、温湿度に大きな変化がみられないことは検証済みである。

●平日の飼育管理、休祭日の給餌や世話などの奉仕により、教育指導に影響しかねないと危機感をもつほどに疲労困憊する教員も少なからず存在するといわれているが、社会的な問題にもなりかねないため原則廃止としていくべきである。
2009年度、うつ病などの精神疾患で休職した公立学校教員が、全国の5458人と過去最高を更新したことが文部科学省の調査でわかっている。

●「家庭で動物を飼えない児童のために」という考えもあるが、ペット可マンション、小鳥や小型小動物は可能な公営住宅もあり、実際には家で動物飼育している児童は相当数いるとみられている。
飼育係になる児童は家庭でも動物を飼っている場合が多く、「もううさぎを飼わないで、心配で卒業できない」と教員に切実な思いを告げた事例もあることから、児童の愛護精神の高まりに比例し学校飼育動物の存在意義に疑問をもたれていくと思われる。

●平成23年9月28日に文部科学省から報道発表された「研究機関等における動物実験に係る体制整備の状況等に関する調査結果について」によると、指針の対象範囲の調査を実施し、どこが動物実験を行ったかを把握する画期的な調査を行ない、基本指針に基づく対応をしていない機関に対しては期日を設けて対応するよう指導し、それまでは動物実験を行わないことを各機関に確認するという徹底した対応をとっていますが、学校飼育動物にも同様の対応が可能と考えられる。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/09/1311589.htm

文部科学省は全国学校飼育動物研究会を通して地方獣医師会に新規動物導入活動の停止を促し、教育現場には各教育委員会を通して「仕組み作り」の基本指針が策定・実施されるまで、動物導入を行わないよう通達すべきである。学校も自ら動物導入を望んでいるわけではないことが多い。
しかし教育現場には指針そのものに適合しているかを見極められる人材が不在であることから、主観に左右されない項目が必要となるが、文部科学省の委嘱研究獣医師はその視点が欠いていると思われるため、「仕組み作り」に含まれる基本指針の策定は、環境省主導、あるいは連携とし、動物福祉、動物行動学、全国実態調査に精通した専門家(専門委員の方など)の知見が反映されたい。



現実的な提案もしておこう!!【 行政で実態把握 】の意見

●「P.7 222行目「適正な飼養管理や実態把握ができる仕組み作 りが必要」について、
すでに10年ほど前から文部科学省、委嘱研究組織、地方獣医師会など取り組まれていながら改善されないという現実を踏まえ、安易に飼育を導入させない方法として実効性があると思われる届出制などにすべきである。
届出制は、家庭と学校の飼育格差是正、適正飼養の普及啓発の観点からも「家庭動物の飼養及び管理に関する基準」枠内とするなど一般の動物取扱業と別の区分することが望ましいが、実態把握によって動物取扱業の要件(飼育頭数・動物種・反復性・無償でも広報利用や施設の付加価値として飼育する私学など)を満たす学校・施設があれば登録させる。

●第22回議事要旨では記載されていた「行政で実態把握」という文言が削除されていますが、文部科学省が学校飼育事業推進する公益法人等に業務委託するようなことにならぬよう、動愛法の所管省庁である環境省が「適正な飼養管理や実態把握ができる仕組み作 り」を主導すべきである。
また、「実態把握」は飼育校、動物種、頭数だけでなく、飼育動物の福祉が守られているか具体的に把握できるものでなければならないが、文部科学省および委嘱研究組織は不都合な真実が表面化しかねない調査は実施しないと思われるため、「仕組み作り」を協議する際は実情を把握している愛護側の人材も立会いさせるべきである。

●幼稚園、学校等などにうさぎが遺棄される事例が散見するが、法律上、自治体で引き取りを行わないうさぎ等の小動物は再飼養支援を受けることが難しい状態となっている。
数少ない保護団体や個人活動者が対応せざるをえない事例も増えており、一人当たりの負担が相当なものとなっている実情も充分に考慮されるべきであり、学校飼育適正化という名の下に推進されることがないような仕組み作りが必要である。



●牛や豚などの大動物を飼育する小学校もあるとされているが、口蹄疫、伝染病等の問題が起きた場合、情報伝達が遅れる可能性があるため、文部科学省ではなく環境省を所管とする動物行政が実態把握すべきである。

●文部科学省の検証データよりも、大手予備校が分析したセンター試験データのほうが信頼性が高いといわれている現在、不都合な真実を公開することになりかねない学校飼育の実態について、文部科学省側が動物福祉の観点から公正に調査・実態把握できるとは思えない。

しっかり見抜いて【 世論誘導に物申す 】意見も送っておこう!!

●「心の教育」が必要であるとして、「学校における動物飼育の意義」なるものが世論形成されつつあるが、ゆとり教育時代の負の遺産とも呼ばれている「生活科」の形骸化を防ぎ、活路を見出したい生活科担当職員の思惑、学識者組織活動を普遍的なものにするための公益事業化、双方の職域拡大と安定化を図ったものであるという指摘もある。
飼育動物の福祉も保証されず、児童に間違った生態認識をあたえつつある学校飼育を抜本的に見直す必要があるが、その構造と背景、利害関係をよく理解したうえで「公正な仕組み作り」が行われなければならない。

●「動物を命あるものと認識させるため」等の理由をつけて動物導入を促しているが、死生観の発達には個人差があるとされ、「テレビゲームのようにリセットボタンで生き返る説」も根拠はないと心理学者等に指摘されており、青少年の犯罪数も自殺も増加していないと統計数値で明らかになっている。
社会的意義があり、教育効果も高い情操教育教材は多数ある中で、学校における動物飼育のみを「心の教育」と位置づけて推進するのは強引と思われる。

●「動物介在教育」が都合の良い部分のみ利用されている現在の学校飼育は、第三者に間違った認識を広げていると考えられ、動物介在活動の正しい理論に基づき実践、普及活動を行なう専門職に迷惑をかけていると思われる。


環境省から文部科学省へ【 助言・提言 】されたい意見
●P.7 223行目 「必要に応じて文部科学省等を通じて学校等に助言等を行う必要がある。」について
環境省は、文部科学省に対し、以下のような通達を出すよう提言されたい。
「動物飼育を行う学校に対し、動物愛護法を周知徹底させるとともに一定の飼養基準(予算、施設、人材、適正給餌等)を満たす努力を促し、それらが適切に行えない学校は今後の飼育を見合わせること。新たに動物を飼育する学校にも同様の指導、通達を行うこと。」

●文部科学省・初等中等教育局教育課程課(国立教育政策研究所)の調査官、研究官らに対し、規範となる行動指針を改正し、「中立的な立場で行うべき学校への理解活動において、飼育適正化の名の下に教育委員会指導主事などに偏った指導を行わないよう」提言すべきである。

●休日給餌の対策について、文部科学省関係者、獣医師などから交代制でうさぎ等の持ち帰りを推奨されていることがあるが、動物にとってストレス極まりなく「動物の身になって考える」思いやりが育つとは思えないためやめさせるよう提言すべきである。


動物を犠牲にしない【真の生命尊重教育を提案 】しよう!!

●現在、公立小学校では、生活科、理科、道徳、総合的な学習の時間などを利用し、ゲストティーチャー形式で「ふれあい講習」と称してペットの推奨活動が行われていることがあるが、飼育のデメリット、経済的負担には言及しないため、児童が安易にペットを求める傾向もみられるとの指摘がある。
ゲストティーチャー獣医師の中には、「うさぎは簡単に飼育できる動物です」、「いつでも、どこでも、だれにでもできる」「家庭でも飼って」「アレルギーでも大丈夫」などと普及啓発上問題のある発言がみられるばかりか、
ひよことヘビを同時に持ち込んだり、絶滅危惧種にもなっているトラの毛皮をふれあいをさせるなど、実施側のモラルを疑う事例もある。生活科や総合的な学習には元々評価制度がないため盲点になっていると思われる。

●独善的な指導者によるふれあい講習などにおいて、「小動物へのストレスのかけ方」を教わっている状態になっているとの指摘もあるが、猛暑に苦しむうさぎ達とのふれあいで児童に思いやりなど育つとは考えにくく、間違った認識が広がるばかりである。生体飼育を伴わない生命尊重教育を推進していくよう提言すべきである。

●地域によっては豚、牛、鶏などの産業動物を飼育し、食することで「命をいただく教育」をしている小学校があるが、名前をつけていたり、ペット同様に情をかけながらも最後に食するという行為はいたずらに児童の心を傷つけるだけであり、本来の目的が達成されていないと思われる。
映像や紙芝居等で「家畜動物の福祉」を教えるほうが社会的な意義もあり、教育効果も高いと思われるため、今後変更していくべきである。
(愛護法とは直接関係がないが、本来、このような教育計画は無定見に行わず、児童の心の影響に充分配慮しに臨床心理士等専門家の助言が必要であると考える)

●罪のない動物たちが殺処分されている背景を考慮し、とりわけ殺処分数が多い「飼い主のいない猫」の問題を学校で取り上げるべきである。
また、予算や生体を使わずとも豊かな情操を育み、教育効果も高い教材はたくさんあるとされている。
例)
・高齢者とのふれあい(介護人材不足対策になる)
・殺処分される動物を題材とした映画および絵本
・昆虫、野鳥、在外来生物の問題
・実験、畜産分野の動物福祉


●環境省が毎年実施している「全国野生生物保護実績発表大会」など、環境・生態系への理解に重点を置いた教育効果が明らかな情操教育を推進すべきである。

◎46回全国野生生物保護実績発表大会http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14509
◎秦野市立渋沢小学校 【地域と歩む渋小(しぶしょう)の環境教育】
http://www.jccca.org/trend_region/activity_case/h21/h21_23.html
「これら活動全体を通じて、児童は単に環境に関心を持つだけでなく、自然や他人に思いやりのある感性豊かな人間として成長しています。」

◎ソニー幼児教育支援プログラム 「科学する心を育てる」実践事例集:西戸山幼稚園
http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/vol1/2c-4.html
◎家の周りで昆虫観察」自然を相手に遊ぶ!学ぶ!(1)[心と体を育む親子遊び]【Benesse(ベネッセ)教育情報サイト】
http://benesse.jp/blog/20100520/p1.html

◎地球生物会議ALIVE ヒューメイン・エデュケーション
http://www.alive-net.net/lifestyle/education/HumainEdu-2.html

◎子どもたちへの動物愛護教育を進める、SPCAオークランド教育センターの取り組み -
http://news.nifty.com/cs/item/detail/da-20091005-60169340/1.htm

◎PAWS - Kids http://www.paws.org/kids.html
(海外で実践されている動物愛護教育には、パピーミルなどペット産業の裏側について児童に教えているものもある。)


P.7 (4)公園飼育動物の適正飼養

●公園、公共の行楽施設、パーキングエリアなどにおいて飼養されている動物も学校飼育同様、衛生面、食餌、寒暑対策等の配慮がなされていない場合が多く、責任所在の曖昧さから学校飼育動物よりも改善が困難なケースがあるとされている。
一般市民の目に触れる場所でもあり、適正飼養の普及啓発の観点からも動物取扱業に含めるのは当然と考える。

●ローカル鉄道構内において、広報活動の一環としてうさぎが展示、ふれあいなどに利用されていることがある。
その影響の大きさから、今後、各地の公共交通機関において同様の集客手法が広まることが懸念されているが、
職員が飼養するペットを連れて勤務中に終日展示するという形態である場合、動物取扱業登録をしていなければ事業責任者と飼養者で責任所在が曖昧になることが考えられ、また、展示条件を満たしているか、適切に管理されているか実態がつかめなくなるおそれもあることから、無償の展示であっても公共交通機関(駅構内など)の動物取扱業登録を要することを通知し、責任者研修を受講させるべきと考える。

●動物愛護センター等において、うさぎやモルモット等の小動物をふれあい動物として飼養・展示している施設が多数あり、中には繁殖まで行っているところがあるため、行政の施設も動物取扱業登録させるべきである。

ふれあいに使役される小動物はそのストレスの大きさから体調を崩すことがあり、退役後の扱いに問題がある行政もあるとみられている。
基本的に小動物はふれあいに使役させないことが好ましいが、殺処分回避等、職員の配慮による場合もあると考えらるため時間や期間を設けるなどして極力健康な状態で譲渡し、市民、愛護活動者の負担を増やしかねないふれあい動物の繁殖は禁止するよう環境省から通達すべきと考える。

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長々と失礼いたしました<(_ _)>



※12/6追記 議事録出ました[exclamation×2]
中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会(第22回)議事録
http://www.env.go.jp/council/14animal/y143-22a.html より一部抜粋

【井本委員】 「私は獣医師です。横浜市の経験では、20年ぐらい前から、教育委員会と獣医師会が、その問題に関わっています。初めのころ、今から20年ぐらい前の状況では、学校一校当たりうさぎの数が何羽いるかということはわからないぐらいの、言うなれば悲惨な状況でした。
ところが、教育委員会がオスの去勢の予算づけをし、それを10年ぐらい続けていきますと、ほとんどの学校で去勢は済んでいきます。そうしますと、どんどんどんどん数が減っていき飼育環境も改善されていきます。長いスパンで、こういう物事というのを考えていかなければいけませんので、現状を何とかするために、それはもちろん法律的に何か手当をすべきだと思うのですが、現状の法律でも、やる気のある自治体あるいは教育委員会と獣医師会がタッグを組めば、やれるだろうという気はしています。しかし、残念ながら今の段階では、動物を飼っている学校は、それを自覚する意味で、届出の方がいいだろうという気はいたします。 」


ピンクの部分のご発言が全く意味不明です。
かなりの数が夏に死亡しているし、繁殖している学校もあるし、死んでもまた新しいうさぎや鶏を入れているのであればキリが無いと思うのですが。
長生きしたとしても10年位だとするとエンドレスなので「ほとんどの学校で去勢は済んでいきます。」とするのは適切な表現ではないように思われます。
しかも自ら「20年ぐらい前から、教育委員会と獣医師会が、その問題に関わっています。」と、20年経っても解決できていないということを露呈されていらっしゃるし。
環境が改善されてきている、というのも何を根拠に仰っているのか不明です、横浜市教育委員会からの資料によると、飼育動物数の増減が記されており、猛暑だった一昨年はかなりの数が死亡しています。

「現状の法律でも、やる気のある自治体あるいは教育委員会と獣医師会がタッグを組めば、やれるだろうという気はしています」

この期に及んで呑気すぎませんか、全く危機感の感じられない妄言には呆れてモノがいえません。
教育委員会の人事も流動的であり、獣医師会も会員獣医師の高齢化および組織率低迷などによって「やる気のある人たち」もの比率も変化していくのは明らかでありましょう。
確かに20年前位は学校が生じさせた悲惨な状況を改善すべくご尽力なさってきたのかもしれませんが、敷居を下げて飼わせ続けるからいけないのであって、他の方法をとっていれば毎年夏に学校飼育動物が死ぬ状況は回避できたはずです。

毎年、犬が学校で大量に死んでても同じことやり続けるでしょうか?
うさぎだし、まぁ死んでも仕方ないか、って考えで「命の教育」などできるはずがありませんね。


一方、野上委員と山崎委員が素晴らしいご発言をなさっています[黒ハート]

【野上委員】 この資料3の5ページ目に、教育現場で動物愛護管理法が運用されない背景というのを出していますので、ここで中川美穂子さんと、鳩貝太郎さんが書いていらっしゃることを読んでいただければ、わかると思います。現実に、意図的に、学校教育の中で、動物愛護管理法を指導しているということは、まずないですと。つまり、動物愛護管理法をきちんと適用されると困るのではないか。 適用されると逆に、余りにも、いろんな、さらにやることが増えるので、できないということを言っているわけなんですね。

【山﨑委員】 だから、そもそも私は、動物愛護管理法を適用して、飼えないなら飼わない。そもそも休みがあれだけあるところでは、飼える場所ではありませんので、そこを本当に飼えるかどうかを検証していただくことも必要です。きちんと、届出も、もちろん今飼っているところは、するべきだと思うのですけれども、その辺も、もう一度、考え直して、どんどん学校飼育動物を進めるというのは、一たん止めるべきだというふうに思っております。



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